早いもので、『愛することと優しさについて』がこの世に出てから1年8ヶ月が過ぎました。無名の詩人の作品で、マスコミに取り上げられることも無かったのに、静かに売れ続けてきました。本を置いてくださった書店の皆さんと、書店で手に取って購入してくださった方々には感謝の気持ちで一杯です。そんな多くの皆さんのおかげでA5ハードカバーで2刷を出すことができました。
3刷目を考え出した頃、後援会の方と話し合い、「詩集を全国に広げるために、今の詩集を絶版にして、大手出版社に出版をお願いしてみよう」と決めました。ところが、出版のお願いをしても、門前払いの出版社がほとんどで、2社から「検討します」との返事があったものの、結局すべての出版社から良い返事はいただけませんでした。
絶版はしたのに出してくれる出版社は無いという中で、後援会の『詩を読み考え語る会』を母体とする『子ども出版』を作り、そこから『愛することと優しさについて』を出版することにしたのです。
自前の出版社から出すのだから、「こんな詩集だったらいいのに」という思いを形にしよう、と考えました。今まで買っていただいた読者の何人もの方々から、「いつも持ち歩いていますが、もっと持ちやすい大きさならいいのにね」という声をいただいていましたが、それは僕自身の気持ちでもありました。そこで、字はできるだけ大きなままで、軽くて小さな詩集にし、<携帯版>と名付けようと決めました。そして、プレゼントにと、2冊3冊と買ってくださる読者の皆さんのためにも求めやすい価格にしようと努力しました。
その結果が、『愛することと優しさについて』<携帯版>、B6判ソフトカバーで定価1000円です。A5判ハードカバーと同内容で、こんな可愛い詩集になりました。
内容、デザイン、価格、と3拍子そろった詩集になりましたが、ミニミニ出版社『子ども出版』からの本なので、全国の書店への配本ができません。気に入って置いてくださる書店のみでの販売となります。
すべての子どもの毎日の笑顔のために、すべての人々の幸せのために、と出版した本ですが、買って読んでくださる読者の皆さんと、本を売り続けてくださる書店の皆さんのご協力がないと、本は広がって行きません。
すべての皆さんにお願いします。まず読んでみてください。そして気に入ってくださったら、この本が広がることにご協力ください。
僕はこれからも、すべての子ども、すべての皆さんの幸せのために、役立つ作品を出す努力をし続けて行きますので宜しくお願いします。
2005.9.3
髙木いさお