はじめに

 
 僕は、すべての子どもが毎日笑顔で暮らせる社会にしたい、と思って詩を書いています。しかし、そんな社会は子どもたちの周りにいる大人たちが幸せでないと実現しない、と考えたので、すべての子どもと誠実に生きようとするすべての大人の幸せのために詩を書いています。
 具体的には、児童虐待・いじめ・自殺などを防止するための詩や子育て・教育についての詩を書いています。ストーカー・DV・性暴力を防止するための詩も書いています。その他に、戦争に反対する詩、ネットなどを使った言葉の暴力に反対する詩、事故や災害で大切な人を失った方に向けての詩、高齢者に向けての詩も書いていますし、社会の理想のありようについての詩も書いています。「哲学詩」「人生詩」などと呼ばれる詩や恋愛詩も書いています。
 こんなにも種々の詩を書いてきたことに僕自身驚くことがありますが、「すべての子どもが毎日笑顔で暮らせる社会にしたい!」という真っ直ぐな一筋の思いですべての詩を書いてきました。
 ですから僕は、自らの詩的感性を読者にアピールすることが大きな柱である詩作家(しさっか)ではなく、すべての子どもの幸せを実現するために、伝えたいことを詩で表現している詩人です。
 そんな僕の詩なので、分かりやすい表現・表記を心掛けています。いわゆる“新聞常用漢字”を使い、それ以外の漢字にはルビ(ふりがな)を付けています。ですから、読めば言葉は理解できるはずです。でも考えてしまう。考えさせられる。というような詩を書いているつもりです。
 僕は、「透き通っているから浅そうに見えるが、実は深い所から湧き出る泉のような詩」を目指して書いています。
 僕が初めて出版した詩集は、A5判ハードカバーの大きな本でした。それでも、「バッグに入れて持ち歩いています。」と言ってくださる読者が何人もおられました。そこで僕の詩集はコンパクトなB6判ソフトカバーを原則としました。でも僕の詩は横書きなので、縦書きなら2ページ使う詩が1ページに収まります。だからサイズはコンパクトですが、僕の詩集1冊には、他の多くの縦書き詩集2冊分の詩が入っています。
 12の一行詩と108編の詩、合計120の詩が、この詩集を手に取ってくださったあなたの人生に役立つことを願っています。

2022年夏 髙木いさお


お問い合わせ

書籍に関するお問い合わせ、髙木いさおさんへの講演等のご依頼は下記までお願いします。

TEL&FAX:072-848-2341

メールはこちら