らぶそんぐ
僕と僕の詩を大切にしてくださっているあなたに
心からの感謝込めて
この詩集を作りました
この小さな詩集は
常にあなたを
愛します
読者の皆様へ
卵が先かニワトリが先か、ではないのですが、子どもの幸せのためには愛し合う両親であってほしい、とずっと思ってきました。その思いを『らぶそんぐ』という詩集にして、子どもたちの両親やこれから両親になるかも知れない二人に読んでいただこう、と考えたのが約3年前のことでした。
当初は写真詩集にするつもりでした。だからせっせと『らぶそんぐ』用の写真を撮っていました。でも出来上がってみたら、110篇の詩集になっていました。しかし変ったのは本のスタイルだけではなく、冒頭で述べた、どう考えて誰に読んでいただきたい詩集か、という思いでした。
もちろん僕の詩は、僕自身の思いや考えを僕が表現したものです。ところが面白いのは、僕の手を離れた詩がいつの間にか変化、成長し、あるときには僕を導くものになっていたりするのです。『らぶそんぐ』用の詩を書き進めるうちに、沢山の詩が、僕の当初の思いを大きく広げてくれました。
すべての人が恋愛についてきちんとした考えを持ち、そして沢山の人が素的な恋愛をしている。そんな愛に溢れた社会で育つ子どもたちなら、きっと愛と優しさを身に付けていくだろう。その愛に溢れた社会の実現のために、すべての人に読んでいただきたい詩集として『らぶそんぐ』を作ろう、と思うようになったのです。
まあ、そんな思いは書き手の願いでしかありません。読者の皆様には、ただ一篇一篇を楽しみながら、考えながら読んでいただけたらと思っています。そして何篇かの詩が、皆様の大好きな詩、大切な詩になることを願っています。
髙木いさお