2024年6月

 某日>5月末の広島行きから、帰って何日か過ぎた7月初めから歯茎が腫れだしました。気を使わない一人旅ではなく、知らない人たちに声を掛けて平和の詩などを受け取っていただきながら、3つのメディア取材を受けた一人旅だったので、すごく疲れたのでしょう。
 3つのうちの1つは初めてのテレビ取材でしたが、割と落ち着いて対応できました。何より「自分の言葉で語る僕の映像を残しておきたい。」という思いが実現したのですから、すごく充実した約4時間の取材でした。
 しかしやっぱり70歳の僕には4日間の緊張はきつかったのでしょう。大阪へ帰ってしばらくして不調が出始めたようです。
 歯医者さんでは「いつもの3カ月ごとのチェックでは心配だから、ひと月半後に来てください。」と言われました。
 7月下旬の診察まで、とても暗い嫌な気分です。

某日>正確には18日に、広島県の中国新聞に僕の記事が出ました。その記事の写真を、5月29日に広島で初めてお会いして昼食をごちそうになりながらゆっくりお話しさせていただいた方がLINEで送ってくださいました。

 原爆ドーム前で平和のための詩などを来観者へ渡して話し掛けている僕の写真が、友人知人にすごく好評でした。記事を書き、写真も撮ってくださった記者さんに、記事のお礼と写真が好評ですとの報告をメール送信しました。

 

 某日>正確には20日に、広島県のテレビ放送局中国放送RCCの夕方ワイド番組『イマナマ!』で僕のことがニュース特集として報道されました。原爆ドーム前で来観者へ語り掛ける様子や平和や詩について語るインタビューの様子を中心にして、詩人としての僕のことを丁寧かつコンパクトに紹介してくださっていました。最後のスタジオコメントも合わせて7分半の特集でしたが、僕が詩で何を伝えようとしているかがよく分かる内容でした。取材してくださった方とは事前に電話やメールでのやり取りはありましたが、初めて広島平和記念資料館前でお会いしてからの約4時間の対面取材であれだけの素晴らしい映像に仕上げてくださったことに驚きました。すごく感謝しています!

 (YouTubeで「詩人の願い」と検索していただくか、髙木いさおのWikipediaの出典の【26】青文字をクリックしていただいたら映像をご覧いただけます。平和に関心のある全ての皆さんに観ていただきたいと思っています!)

 

 某日>正確には29日に、毎日新聞の大阪版で僕の記事が出ました。中国新聞と同様に5月末の原爆ドーム前での平和の大事さを訴える活動を伝える記事でしたが、スペースの大きさもあり、僕のこれまでの活動も紹介されていました。特に「共感の輪を広げていくはずだ。」という結びの言葉には書かれた記者さんの思いがこもっていて感動しました。

 僕は記事に添えられた写真で、バギーに乗っている小さな女の子が両親に話し掛けている僕のことをずっと見ていたことを知り、胸が熱くなりました。

 僕がこの家族に近づいて話し掛けたのは、10mほども前にいたこの女の子が僕のことを見ているのに気付いて、僕が彼女に手を振ったら彼女が笑顔で手を振り返してくれたからでした。その小さな女の子が僕を見続けてくれていたことを新聞の写真が教えてくれたのでした。 

 

某日>LINEは本当に便利だと思います。写真も歌も簡単に送れますからね。6月には、前月末の原爆ドーム前での活動を取材してくださった3つのメディアからのテレビ放送や新聞記事掲載があったので、僕はその情報を知人へ送りたいと思ったのです。ところがLINEがつながっていないとEメール送信かケータイ電話番号でのメッセージ送信になります。Eメールは面倒だし、メッセージはなぜか送信できたりできなかったりします。

 ネットが苦手な僕には簡単便利なLINEが本当に使いやすいのです。だから今回の広島の活動に関しての情報を手紙で送るしかなかった方々には、「ぜひLINEをつないでください」とお願いしました。しかしそのLINEをつなごうとしてもなかなか上手くいかないことがあるのです。

 僕はスマホとiPadを使っていますが、パソコンは使いこなせないので少し前に手放しました。たぶん高齢者の中には沢山のネット難民(ネットを活用できなくて情報社会から取り残されている人)がいると思います。僕のように少しネットを活用していても、使いこなすまでには至らないネット困難民は沢山沢山いるでしょうネットができないためにいろんな場面で高い料金を払ったりなどの不利益を被っている高齢者は沢山いるはずです。

 デジタル社会の推進と言いながらこの現実を放置している政府のやり方は、いつもの高齢者に冷たい政策の一つなのでしょうね。

 

某日>2006年の秋に『雲のある風景』という自殺防止の詩を入れた僕の詩集が毎日新聞で記事紹介されたので、3つのテレビ番組からの出演依頼がありました。17歳だった息子から「テレビに出んといて!」と言われましたし、僕自身も「目立ちたくないし、追い詰められている子どものことなどを話していたら号泣するかもしれないから恥ずかしい」と思って出演を全てお断りしました。

 そんなテレビ出演ですが、「今は有名ではない僕だけれど、死後に有名になったときに写真しかないのは読者からしたら残念なのではないかなあ」と思ったのです。詩人が自らの言葉で詩を書く理由などを語っている動画があるというのは、その詩人のファンからしたらすごく良いことだろうと考えたのです

 そんなふうに少し前から思っていましたが、いざテレビ出演して動画を残しておこうと決意したのに、どこからも声が掛かりませんでした。テレビどころか新聞記事も近年出なかったのです。

 ところが今年3月に、詩「イスラエルの母たちへ、そして父たちへ」について毎日新聞で記事紹介され、6月には、5月末の原爆ドーム前での平和のための詩の手渡しが2つの新聞で記事にしていただき、中国放送では7分半のニュース特集としてテレビ放送してくださいました。

 61年間詩を書き続け、60年間ヒロシマに思いを寄せてきた僕に「長い年月を真っ直ぐに歩いてきてご苦労様!」というように僕の活動が紹介されたのです。

 この4月に70歳になった僕は、「古希祝いかなあ」と思っています。

 

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