某日>僕は、初めての詩集『愛することと優しさについて』の中の「人間について」という詩で、“ケチで目立ちたがりで好色な人間が多い”と書きました。同じく「人格測定ー四徳三欲」という詩でも、“ケチ/目立ちたがり/好色/の三つの欲をどの程度持っているのか”と人間の欲望について書きました。
多分この2つの詩は2003年夏に作った詩だと思います。もちろん作るもっと前から、人間の欲望について考えていたことを詩に書いたのですが、最近のコロナ禍の政治家を見ていてもその考えは変わらない、というよりもっと強く感じるようになりました。
“自分が置かれた立場で、国民(住民)のために自分にできることを精一杯頑張ってする”のが政治家なのに、そんなことをまったく感じさせない政治家が多過ぎると思います。これでは良い政治は行われないから、社会は良くなりません。
多人数での酒宴はやめましょうと国民に言いながら、酒代などは別にして、3万円、4万円のコース料理を他者の奢りで普通にする政治家(官僚もですが)や、3人の酒宴に3人の芸者を呼んで平気な政治家に、コロナ禍で苦しんでいる庶民のことが分かるとは思えません。コロナ禍の真っ只中で仕事を失ったり減給されたりする国民が沢山いるのに、約300万円のボーナスをもらって約40日も国会を閉じている政治家たちに何が期待できるのでしょうか。
するべき仕事を誰も見ていないところでもしっかり頑張ることをしないで、目立つところへ出ることばかり頑張っている政治家が多いと思います。
どんな人間にも少しのケチ、少しの目立ちたい、少しの好色はあるでしょうし、それを否定することもないと思います。でも、国民の(住民の)命と暮らしを守るために働くべき政治家は、“こんな人に大人になったらなりたい!”と子どもたちから思われる人であってほしい、と僕は心から願っています。