111篇で編んだ『愛することと優しさについて 第2章』の和綴じ本が出来上がりました。和綴じ本というのは、全体の構成などをチェックするために、プリントアウトした詩を本にする順番で綴じてみたもので、これを何度も読み返しながら文章を訂正したり、より良い順番にしたりします。そして後日、和綴じ完成本として仕上げます。和綴じ完成本は、出版社へ送って出版のお願いをするのに使うのです。でも、何度も暗礁に乗り上げたので、「もう駄目かも」と何度も思いました。しかし何とか出来上がった第2章は、本当に素晴らしい内容です。
飛鳥新社から昨年5月に出版された『愛優』に続く『第2章』なのですが、『愛優』より2頁の詩が少ないし、考えなくていいという意味ではありませんが、分かりやすい詩が多いという感じです。『第2章』には、詩についての僕の考えを書いた詩なども入っていますが、僕は具体的に伝えたいことがあって詩を書いています。ですから、より分かりやすい表現を、と考えています。もちろん詩としての美しさを守りつつの分かりやすさですが。
先月の月記にも書きましたが、『愛することと優しさについて』という幾つかの詩集は、どれから読んでいただいてもいい詩集です。僕が、人間が生きていく上で大切にするべきものについて書いている詩の大きなタイトルとして考えているのが、『愛することと優しさについて』なのです。『らぶそんぐ』や『雲のある風景』というタイトルの詩集などもありますが、それらに入っている詩もすべて合わせて、僕の死後に『愛することと優しさについて』という1000頁ちょっとの一冊の詩集にしてもらうのもいいなあと考えています。
そんな辞典みたいな装丁の丈夫な詩集を一冊残す人生もいいかなあ、と思いながら『第2章』の和綴じ完成本を目指して頑張る日々を送っています。