大阪府交野市の長宝寺小学校の先生から詩集の注文がありました。同時に、学校での詩の使用許可を求められたので、学級通信や保護者懇談会での活用を許可させていただきました。
その先生とは直接お会いしてお話をしたのですが、子どもたちの毎日の笑顔のために僕の詩を活用してくださる先生がもっともっと増えてほしい、と僕は願っています。
特に『子ども大好き!! 四つの力を育てよう』は教育詩集で、すべての教育関係者(先生)必携の“教育ハンドブック”として作った本です。ところが、この本を活用しているという先生の声をあまり聞きません。僕が有名人でないことを考慮しても、この本を出版して約3年間になるのに……。
僕としては、真面目で忙しい先生にこそ大きな支えとなる詩集だと思っています。でも、忙しいから詩集なんか読んでいる暇などない、という先生にどうすればこの本が届くのでしょうか。結局は、僕が有名にならないと読んでもらえないのでしょうか。
すべての子どもの幸せのために詩を書いているので、詩が多くの先生や保護者に読まれることを願っています。だから“高木いさおの詩”が有名になることは、心から願っています。でも、高木いさお本人は有名になりたくないのです。この思いが詩の広がりの弱点になっていることは分かるのですが、僕は有名になりたくないのです。有名になりたい人が沢山沢山のこの世の中で、変わり者だと思われるでしょうが、僕は有名になんかなりたくないのです。
こんな行き方しかできない僕に、時折先生の方から近づいてきてくださいます。そんな先生にはいつも心から感謝しています。僕の分と教え子の皆さんの分も。