某日> 昨年の5月初めに、『愛と優しさの教育学概論』という教育詩集を作ることを決めた。ほぼ1年後の今日、114篇の詩集で、タイトルは『子ども大好き!! 四つの力を育てよう』にすることに決定した。詩の順番も決めたので、どんな詩集になるかが見えてきた。これからの約2週間は、選んだ詩をじっくり読み込んで、文言などの表現が最適かどうかを吟味する期間になる。そして、その間に製本会社を正式に決める仕事もある。紙とインクの値上がりがあるから、昨年夏の見積もりはやり直さないといけない。値上がり確実だから、初版2000部を1500部に変更するつもりだ。まず、濃い中身の素晴らしい詩集を作ることに集中しよう。
某日> 今月観た16本の映画の中で、一番面白かったのは、1957年の成瀬巳喜男監督作品『あらくれ』だった。高峰秀子が、よく働き、自分の意見をしっかり主張する主人公を演じていた。1943年に没した徳田秋声の原作だが、2008年の今観ても現代的な主人公で、大いに共感できた。それにしても、人間をきちんと描いた作品は古びないことに感心した。そしていつものように、さばさばしているのに色気のある高峰秀子に会えたひとときを楽しんだ。
某日> 紀伊国屋書店新宿本店から子ども出版に電話があった。客注(お客様からの注文)で18冊の『愛することと優しさについて』がほしい、ということだった。地方小出版流通センターへ注文してください、とお答えした。個人の方か教育機関か分からないが、どちらにしてもどなたか素的な方が、僕の詩集を気に入ってくださったのだ。それにしても、東京で18冊の客注は嬉しい。どんなふうに活用されるのか、できたら電話で教えてください。
某日> 正確には26日金曜日。毎日新聞高知版の朝刊に『こどものためにあいうえお』に関するコラム記事が載った。大澤支局長が書いてくださった。氏とは、一昨年の秋から手紙をやりとりするようになった。コラムの中にも書かれていたが、お会いしたことも電話をしたこともない。それなのに、僕の詩を大切にし、応援してくださっている。いつのことになるか分からないが、美味しい食事と酒で、ひとときの清談を楽しみたいものです。
某日> 製本会社へ『子ども大好き!! 四つの力を育てよう』の原稿を入稿した。読み込みをしている間に少し変更があり、結局、既発売264篇からの63篇に新作54篇を合わせた117篇の詩集となった。四六版144ページのハードカバーで2000円+税という本になる。子ども出版初めてのハードカバーであり、新旧の詩を合わせ入れた濃い内容の教育詩集でもあるので、素晴らしい本になると確信している。すべての先生と保護者に読んでいただきたい詩と、両者から子どもたちに届けていただきたい詩で編みました。発行日はいつものように8月6日です。7月に入ったら、ぜひ近くの書店でご予約ください。