2008年4月

 

某日> 2日続けてある友人の夢を見た。約20年間音信不通の彼だったのだが、たった一度も夢に出てきたことのない彼が2日続けてなので、連絡先を調べて職場へ電話をした。その日は話せなかったが、翌日電話をもらった。1歳年上のKから「いさおちゃん!」と呼ばれ、少し驚き、すごく嬉しくなった。夢の話をしたら、2日目の夢の翌日、添人が病気で倒れたとのことだった。「また会おう!」と電話を切ったが、まだ会えないでいる。病気のことが心配だから、しばらくしたら連絡するつもりだ。

 

 

某日> 息子の受験などでペースダウンしていた次回作の仕事をペースアップした。5月に編集作業を開始するので、今月中にすべての詩を書き上げないといけないのだ。次回作はもちろん8月6日発行予定。すべての先生とすべての親(保護者)に読んでもらいたい教育詩集で、今までの詩集から選んだ詩と新作の詩を合わせて110篇くらいの本になりそうだ。子ども出版としては初めてのハードカバーなので、それもすごく楽しみにしている。価格はたぶん2000円+税になると思うが、子どもに係わる先生や保護者には必読の詩集にするので、ぜひ買って手元に置いて繰り返し読んでほしい。経済的に苦しい方は、図書館でリクエストして読んでいただきたい。“愛と優しさで寄り添う教育”でしか、子どもを優しい人間にはできないと思っているので、そんな思いが溢れる詩集にします。ご期待ください。

 

 

某日> 『うた魂』という映画を観た。面白かった。ミスキャストだなぁ、と思う役者が出ていたり、ここまでマンガチックにしなくても、と思ったりもしたが、面白かった。監督の田中誠という人については何も知らないが、間寛平に標準語をしゃべらすのは駄目だろう。「ぶち壊し」という感覚がないのだろうか、と思った。それにしても面白かった。こういう直球勝負の映画って、ハズレたらひどいのだろうけど、『うた魂』は面白い映画だった。いろいろ小さな注文はあるが、ストレートな思いが伝わってくる映画だった。もう一度観るつもりだ。

 

 

某日> 今までに観た映画が9700本になった。1万本になったら、何か映画に関する本を書きたいと思っている。幾つかのアイデアはあるが、まだまだ「これだ!」という内容ではない。たぶん56歳の途中で1万本になるだろうが、3歳から観てきたとしても53年間だから、1年間に188本という計算になる。そう聞くと大した数ではないが、それを53年間続けたとなると、やはり自分でもスゴイと思う。小学校の6年生の頃は、映画評論家になるのが夢だった。中学生の3年生の頃は、シナリオライターもいいなあ、と思っていた。17歳になって、詩を書いて生活できたらいいなあ、と思うようになるまでの6年間くらいは、映画関係の仕事が僕の夢だったのだ。今では、1冊くらい映画の本を書きたい、と思っているだけだが、映画は大好きだ。愛好家としては、映画の本、写真集、飲食店の本を出したいと思っているが、詩人としての詩集が軌道に乗らないと、それらは実現できない。だからという訳ではないが、頑張って詩を書いている。

 

 

某日> 大阪ミナミで映画を観た後、何気なくのぞいた店に見覚えのある顔があった。少し話をして買い物をして店を出たが、やっぱり気になって考えてみた。どうも20年以上会っていない友人のような気がする。もっと顔が細かったはずだが、なにせ20年だ。違ったらゴメンで済むのだからと、店に引き返した。やっぱりM氏だった。彼も同じように、声掛けようかどうしようか、と思っていたらしい。2日後に昼食の約束をした。ミナミのニューミュンヘンでビールを飲みながら昼食をした。お互いの母親の話をしながら、2人で涙ぐんだ。また会うことを約束して別れた。今月は、20年振りの友人2人と話すことができた。チョッピリ不思議な気がしている。

 

 

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