某日> 紀伊國屋書店京橋店へ「高木いさおフェア」の様子を見に行った。京橋店では、フェアのコーナーと同時に詩集コーナーにも従来通りに詩集を置いていただいている。その詩集コーナーに、京橋店だけで『愛することと優しさについて』が<携帯版>とその2を合わせて800冊以上売れています、という内容のポップがあった。実のところ、僕の詩集は全国どこの書店でも買うことができますが、置いていただいている書店は50店くらいかも知れない。子ども出版で分かっている数で言うと20店くらいしかないのだ。こちらからお願いして置いていただいている書店が、その内の約15店だ。この夏に、子ども出版ができて丸3年になる。特に書店拡大ということをしないので、ずっと15店くらいの書店さんに置いていただいている。今まで1番売ってくださっているのは、紀伊國屋書店梅田本店。ところが、昨年8月からフェアを始めていただき、1ヶ月予定を延長をして延長していただいている京橋店が、もうすぐ梅田本店を抜きそうなのだ。フェアのおかげだが、店の大きさから考えたら、京橋店ってすごいと思う。本が売れるのには、①本の力②書店員さんの力③店の力④読者の力、が必要だと思うので、京橋店の書店員さんと、京橋店で買ってくださっている読者の皆さんにはすごく感謝しています。ありがとうございます。少しの書店にしか置かれていないのですが、今までに約1万冊の詩集が売れています。これからもよろしくお願いします。
某日> 読者の方から感想の手紙をいただいた。重い内容だった。読者の方からは、重い内容のお電話を子ども出版にいただくこともある。今までにもホームページやチラシでお伝えしたが、53歳の僕に残された時間、1人の人間にできることには限りがあり、お手紙やお電話をくださった読者の方にきちんと対応することができかねています。本当に申し訳ないのですが、書きたいもの、書くべきだと思うものがある中では、沢山の失礼をお許しいただくしか仕方がないのです。いただいたお手紙やお電話の内容は僕の心にしっかり届いています。その届いた皆さんの思いは、必ず作品の中に反映しています。そのことをご理解の上、僕の作品を繰り返し読んでいただけたらと思っています。読者の皆さんの個々具体的な問題の解答としては不充分でしょうが、僕の幾つかの詩が問題解決のヒントにはなると思います。そのように僕の詩をご活用いただけたら幸いです。
某日> 個人的なことだが、本来ならこの夏出版予定の本の仕事をバリバリしている2月になるはずなのに、息子の大学受験でバタバタしている。これが終わったら、子育ては終了だと思っている。中学卒業で働いている人は少ないだろうが、高校卒業で働いている人は少なからずいる。彼ら彼女らのことを考えたら、息子にも子ども卒業をしてもらうしかないだろう。思えば約19年間の子育てだった。いくら可愛い息子でも、面倒の連続であったことは事実だ。病気、ケガ、反抗期、……と次々に出てくる面倒を、文字通り全身全霊で乗り越えてきた。中には、きちんと乗り越えられなかったこともある。自らの力不足に泣いたことは何度もある。しかし、全身全霊でぶつからず、逃げたりごまかしたりは一度もしなかった。そのことですべてが許される訳ではないが、息子には理解してほしいと思っている。不器用なところのある父親で申し訳なかったが、そんな父親も許せる大きな心の人間になってほしい。僕と同じく、幾つかの欠点を持つ息子だが、彼のことが愛しくて愛しくて仕方がない。こんなところで何だが、彼が沢山の人を大切にし、多くの人から信頼され愛される、そんな幸せな人生を歩んでほしいと願っている。