某日> 夕方ジョギングしていたら、天津橋の上で久し振りにT君に遇った。話をするのは3年振りくらいだと思う。お互いのここ2年間くらいの話をした後、紀伊国屋書店京橋店での「高木いさおフェア」の話をしたら後日、彼からハガキが届き、別れたその後すぐに京橋店へ行き、4冊セットで買ってくれたとのことだった。「4冊枕元に添え、就寝前に読み返しては一日の反省がてら、明日の活力を貰っています」と。感謝!
某日> 京橋店での「高木いさおフェア」は、『愛することと優しさについて その2』の発売に合わせて8月6日から月末まで予定だった。でも実際は、3日の夕方以前から始まっていたようだ。フェアの始まった頃はあまり売れなくて、書店の担当者の方から「もっとバンバン出たら気合いが入るのに……」というような言葉をいただいたそうだ。僕としては、いつもの売れ方の2倍以上売れているから、まあまあなのになあと思ったが、書店員さんに「フェアやってよかった!」と言ってもらいたいので、何人もの知人・友人に手紙を書いた。しかし、返事があまり来ないから、最後の切り札として昔の友人に電話をかけた。約30年振りの会話もしたが、全員が4冊セットで買うと言ってくれた。嬉しかった。実は僕は、昔の知人・友人には本を出していることをほとんど言っていなかった。ずっと連絡が切れているのに、本を買ってほしいから連絡する、などということが僕はやりたくないのだ。僕はずっとそんな生き方をしてきた。でも最近、年齢のせいだと思うが、昔の友人が懐かしくて仕方がないのだ。僕の人生は73年と考えているから、53歳の今は、一日で言えば夕方の6時頃になる。あと6時間しかないのだ。予定はあくまで未定だが、早くなることもあるからなあ。まあ、そんなこんなで旧友に電話で話したのだが、みんな昔のままの声だった。容姿は随分変わっているのだろうが、声は昔のままだった。
某日> 先月の月記で、紀伊国屋書店梅田本店のことを書き、「4冊とも平置きで並べてくれているだろう」と記した。ところが行ってみると『愛することと優しさについて』携帯版とその2の2作のみが平置きで、『こどものためにあいうえお』と『雲のある風景』は背置きになっていた。この2作はあまり売れていないのかな、と悲しくなった。自分の作品だからではなく、こんな作品が売れない(読まれない)のはおかしい! といつも読者頼みで申し訳ありませんが、みなさん全作品(と言っても4冊ですが)をよろしくお願いします。お金が無いミニミニ出版社の子ども出版は広告が無理です。読者のみなさんが広めてくださる以外に僕の詩が広がる方法はありません。よろしく。
某日> 始まった頃はも一つだった京橋店の「高木いさおフェア」だが、8月末までの予定がしばらく延長されることになった。書店の担当者の方から「好調なのでしばらくフェアを続けます」と連絡があったのだ。最後の追い込みについては、旧友の力が大きいと思う。読者のみなさん並びに旧友のみなさん、ありがとうございました。
某日> 紀伊国屋書店の堺北花田店でも9月に何人かでの詩集フェアをされるそうで、その中の1人に僕を入れてくださるらしい。あの相田みつを氏などと並ぶらしい。どうなるのか楽しみにしている。