某日> 添人の誕生日なので、京都のベルクールのランチコースでお祝いをした。ワイン付きのコースで、それをガブガブ飲んだら、店を出てしばらくは頭痛で困った。久し振りの赤ワインが原因かもしれない。やはり赤は合わないようだ。ベルクールは素的な仏料理店で、毎年1回は必ず行く。たぶん来年は10年目になると思う。オーナーシェフの松井さんに、詩集でも差し上げようかと考えている。ベルクールは大好きな店だが、困ったことが一つある。それは禁煙でないことだ。すべての料理店にお願いしたいのは、ランチタイムは全席禁煙にしてほしいこと。加えて、ディナータイムも20時までは全席禁煙にしてほしい。料理の香りがタバコの臭いで消されるのが困るし、何よりも、妊娠女性・病人・子どもの健康のために禁煙を考えてほしい。
某日> 大阪市立聖賢小学校の校長先生から、沢山の注文をいただいた。『こどものためにあいうえお』は、全教室に1冊ずつ置いて、子どもたちに読んでもらう、ということだった。そして、『愛することと優しさについて』<携帯版>と『その2』は、保護者の皆さんに読んでいただくということ。本当に嬉しい! 大阪市立の小学校では、長吉南小学校で『こどものためにあいうえお』を授業に使っていただいている。僕の地元である枚方市では、特に何も聞かない。自著で恐縮だが、僕の本をもっと多くの教師、保育士、教育委員、保護者に読んでいただきたい。そして、子どものためにどんどん活用してほしい。大阪市の2つの小学校から、全国の小学校、中学校、……へと広がっていくことを願っている。
某日> 僕が今使ってるカメラは、キャノンのデジカメでパワーショットA700という製品だ。2年半くらい使っている。写真を始めて32年になるが、この間に買ったカメラはたぶん40機くらいだと思う。買っては売り、売っては買いを続けてきた。写真家になるという考えを捨てて随分になるが、カメラが1機しか家にないという状態は、21歳の時の第1機目のニコンF2フォトミック以来のことだ。今年の夏、ライカ2機を売ってしまい、僕のカメラはA700のみとなった。しかし、このデジカメで満足している訳ではない。一番困っているのは、広角が35ミリまでしかないことだ。ところで、キャノンは何を考えているのだろう。オシャレ系のイクシシリーズでも28ミリからのズームレンズのデジカメがあるのに、実用系のパワーショットシリーズに28ミリからのズームがないのだ。35ミリからのA650とG9は買えない! すぐに28ミリからに改良するべきだ。加えて、A650は単3電池2本で動くデジカメにすべきだ。撮影可能枚数が多少減っても、軽量でスマートなものにしてほしい。もちろん色は黒で。こんな当たり前の要求をしなければならないなんて、キャノンは自社のデジカメ構成をどう考えているのだろうか。
某日> 8月6日発売の『愛することと優しさについて その2』に合わせて始まった、紀伊國屋書店京橋店の「高木いさおフェア」は、8月末までの1ヶ月の予定だった。ところが読者の皆様のおかげで、本が順調に売れ続け、とうとう年末までの続行が決まった。1ヶ月間の予定が5ヶ月間になったのだ。読者の皆さん、そして書店の方々、本当にありがとうございます。特に、11月12日からの1週間は、レジ後ろの棚の“週間ベストセラー”の中に『愛することと優しさについて』<携帯版>があったらしい。しかも6位で。聞いたその夜は赤飯を炊いた。