2007年10月

 

某日> 今までに一番長い手紙を書いた。600字詰め原稿用紙で9枚だった。東京にある大型書店の文芸担当の方に、僕の本を4作とも平置きで展開していただきたい、とお願いしたのだ。ネットで見たら1作のみ在庫ありだったから、東京での大展開を考えて、この書店のこの方と勝手に決めて長い手紙を送らせていただいた。ご返事のハガキには「①3作あったので欠けていた1作を注文した。②原則、平置きはしないので棚に各1冊背置きになります」とあった。たぶん現在、全国の大きな書店には僕の作品が背置きで置いてあると思う。4作すべてはなくても、1作くらいならそんな風に置かれていると思う。しかし、そんな置き方で名の知られていない詩人の作品が売れるとは思えないのだ。前々から置いていただいている京阪地域の約15店の書店さんでは、平置きを基本として置いていただいている。第1作目の『愛することと優しさについて』のシンプル過ぎる表紙は、平置きのおかげで作品の真っ直ぐさをアピールでき、著者名も知らない読者の皆さんに手に取っていただけた。第1作目の平置き販売がなかったら、きっとこの夏の4作目はなかったと思う。書店の方が僕の作品の中身を気に入っていただけないなら仕方ないが、もし気に入っていただけたら、ぜひ平置きしてほしいのです。4作ともが無理なら、『愛することと優しさについて』だけでもいいから、ぜひぜひ平置きか、表紙を見せる棚置きでお願いします。東京での展開が全国展開への早道と思っての長い手紙でしたが、東京以外の書店員さんで、何かのきっかけで僕の詩集を気に入ってくださった方々にも、平置き展開をお願いしておきます。よろしく、よろしく。

 

某日> 子ども出版のHちゃんから、「紀伊國屋京都店で、あまり動かないんです、と言われました」と。平置きで4作を並べていただいているのに……。京都生まれの僕としては、やはり京都で売れてほしい。京都と大阪でしか暮らしたことがないので、僕の考え方は、この2府で生まれ育ち深まったものなのだ。京都では、ジュンク堂書店BALビル店にも置いていただけることに決まったので、この2店でバンバン売れることを祈っている。京都の皆さんよろしく!

 

某日> 子ども出版はミニミニ出版で財力がないので広告費がありません。だから一度も広告を出したことがなかったのですが、毎日新聞に『愛することと優しさについて』<携帯版>の広告を出しました。出した理由は、「①何度も僕の詩集の記事を書いてくださっている毎日新聞社にお礼がしたかった。②お世話になっている地方小出版流通センターさんの、取扱い出版社による良書連合企画という広告である。③何とか支出できそうな金額だった」ということです。お金については、紀伊國屋京橋店の「高木いさおフェア」の臨時収入があるので“支出できそうな金額”になったのです。フェアで買ってくださった皆さん、ありがとうございました。でも、10月26日朝刊に載った広告を全国で何人くらいの人が見てくださったのでしょうか。

 

某日> 紀伊國屋書店京橋店で、8月の1ヵ月間の予定で始まった「高木いさおフェア」ですが、11月に入っても続くそうです。毎月100冊ペースで売れているので、このペースが続いている間は“フェア続行”ということだそうです。堺北花田店の合同フェアではあまり売れなかったそうです(Oさん申し訳ありません)が、京橋店では3ヶ月足らずで300冊を超えたとのこと。しかも売れるペースが良くなっているそうです。読者の皆さん、本当にありがとうございます。でも、京橋店ではよく売れます。『愛することと優しさについて』<携帯版>が、京橋店では500冊近く売れています。あの梅田本店でも1000冊くらいなのに、広さを比べたら京橋店の売れ方に驚きです。もちろんフェア効果も大きいのですが、それを引いても京橋店ではよく出ます。少し不思議ですが、親切な書店員さんと素的な読者の皆さんに感謝、感謝しておきます。ありがとうございます。これからもよろしく!

 

 

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