2006年11月

 

某日> 39年振りに、小学校時代の恩師とお会いした。紀伊国屋書店梅田本店の詩集コーナーで待ち合わせたのだが、僕は一目で先生が分かった。美しく歳を取られていたので、すぐに分かり、すぐに先生と教え子になれた。まるで半年振りに会ったかのように、自然に会話できたし、自然に並んで歩けた。40年近くの時を隔てて、なぜこんなに自然体で接することが可能なのか、帰宅してから考えても“不思議”の一語だった。何にしても、僕が「恩師です!」と言えるK先生に会っていただき、お付き合いをしていただけるようになったことを素直に喜び、感謝したいと思う。

 

 

某日> ちょうど1年前、Kさんから初めての電話があり、僕の『愛することと優しさについて』の愛読者であった娘さんが、この月の初めに自殺したと聞いた。ショックだった。そして作ろうと思い立った詩集が『雲のある風景』だ。
その『雲のある風景』は、写真詩集として完成し、今年の8月から書店に並んでいる。それらのことが、11月8日の毎日新聞夕刊で取り上げられた。15時半から電話が鳴りっぱなしになり、3日間は電話応対に明け暮れた。東京版に載ったのが大きかったのだろう。インターネットだけでなく、ケータイへの記事配信があり、北海道から沖縄までどころか、米国のイリノイ州からも電話注文があった。京阪地区の一部大型書店などにしか本を置いていないので、ほとんどの方に郵便振替での入金、そして子ども出版から本の発送、という面倒な方法でしか買っていただけなくて、本当に申し訳なかった。
そこで、一段落してから、それまでに準備をし始めていたアマゾンのネット通販と地方・小出版流通センターと契約しての全国の書店からの注文の2つができるようにした。

 

 

某日> 子ども出版ができた昨年の夏から考えていた、全国展開の2つの方法、①アマゾンのネット通販が11月20日から可能になり、②全国の読者の皆さんから近くの書店より注文していただき、取次を通して地方・小出版流通センターから配本されるというのが12月1日から可能になった。今まで、読者の方には郵便振替などのお手数を掛け、書店さんには直(ちょく)での取り扱いという面倒をお掛けしていた。本当に申し訳なく思っていたので、これで肩の荷が下りた。ただ、子ども出版という体力のないミニミニ出版だから、書店さんに、返品なしの買い切りのみでしか対応できないから、読者の皆さんがバンバン注文してくださらないと、書店に僕の本は並ばない、ということになる。毎度のことで恐縮ですが、読者の皆さん、今後とも宜しくご支援くださいね。

 

 

 

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